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ウエスト・サイド物語のhzのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
4.1
リメイク版の公開前に再鑑賞。(今作鑑賞時はリメイク版未鑑賞)

これぞミュージカル!って感じのダンスでキレキレやしスピード感があるので手の振りや足並みが揃ってるの見るとかなり心地よい。歌はそれぞれのテーマが繰り返し登場することも多く自然と耳に残りやすいものばかり。「Tonight」でそれぞれの役者が別の場所、歌詞、メロディで重なってくるところすごってなった。

前に観た時はあまり気づかなかったけど、衣装がカラフルで綺麗、しかも対立する同士での色味の分け方も洗練されており見入ってしまった。現代ならではだと思うが、イエベジェッツ(?)とブルベシャークス(?)かなって思った人も少なくないのではないだろうか。

冒頭の壁の落書きも人間関係などを視覚的に表現するのに上手く用いてて面白い。そして同じような雰囲気のエンドロールもスタイリッシュ。
ダンス会場でふたり以外ぼやけた世界になるのとか、編集技術も当時では斬新なものも取り入れてそうなところいくつかあった。

シェイクスピアのロミオとジュリエットの代表的なリメイク作品。シンプルなストーリーなのに、よく考えたら2時間半ってすごい。だけど見応えありで時間を忘れてあっという間の2時間半だった。

ストーリー知ってるのに後半結構つらかった。争いの内容もほんとあれだな。ラストの撃たれるタイミングとかもこんなにも絶妙なバッドタイミングだったんや。基本歌とダンスの場面多いので、この後の静けさのなか、みんなが駆けつけてくる足音が妙に響いてて印象に残ってる。

トニー役の役者さん、表情が時々アンセルと似てる時あるかも!新作の方も楽しみ。
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