Gam

ファンタスティック・プラネットのGamのレビュー・感想・評価

4.0
1973年のフランス映画に、
手塚治虫を感じた。

異形のシチュエーションに人間たちを置いて、そこで起きる喜怒哀楽と利益の奪いあいを、神の目線から俯瞰するだけ。キャラクターに感情移入するのではなく、実験場を見下ろしているような。あまりにもあり得ないのに、どこか現実味があって恐ろしいという、矛盾した読後感も同じだった。

シュルレアリスム世界に迷い込んだような無秩序の応酬。これこそSFアニメの醍醐味だなと思う。

まだ表現が確立されてない古い海外アニメをたくさん観たい。
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