LuluY

ファンタスティック・プラネットのLuluYのレビュー・感想・評価

3.8


青い肌に赤い目のドラーグ族のヴィジュアルがキモいのと、いったいこの世界はなんなのか理解が全然追いつかなくて最初の30分乗り越えるまできつかった。

テールがティバから逃げ出し、野生の人間と出会ってからようやく本題、って感じです。
族長の個性的なヘアースタイルや、オーダーメイドで服を紡いでくれる生き物、光る何かを食べて始まる夜会。。。シーンが変わるごとにツッコミどころ満載の展開で目が離せない。
しかもその中でなかなか考えさせられるシーンをぶっ込んでくるので、見終わってからしばらくして、あれってああいうことの比喩?風刺?と考えがじわじわ浮かんでくる。
日本での初上映は1985年となっていますがカンヌ映画祭での上映は1973年。ドラーグ族の瞑想は現代人にとってのインターネットや仮想空間みたい。現実より多くの時間を費やし、巨人像はアバターみたいなもの。また2、30年後に見ても、その時の風潮で問題視されていることに当てはまることになりそうな気がします。

最終的に人間とドラーグ族は和解し、ドラーグ族が作った惑星に人間は移住する。その惑星をテールに因んでテール(地球)と名づけました。とナレーションが言っててなんとなくわかるけど、
主人公の名前はTerr(意味:恐怖)
地球は 発音が同じで惑星なので女性名詞だからスペルがTerre
フランス語がわかる人は気持ちよく膝を叩くところなんだろうなぁと悔しい限りです。
LuluY

LuluY