miyu

ファンタスティック・プラネットのmiyuのレビュー・感想・評価

3.0
結構衝撃を受けた。自分自身の、他者や外部のものへの冷酷さや無関心を、恥じることなく寧ろ少し誇示するような形で抱いていたような部分に心底絶望した。なぜそんなふうに存在していられたのか。あらゆるものに魂が宿っている可能性があって、そこには痛みや悲しみもあり得る。それを想像する力を持つ必要がある。野性的に、何もないままに自然に感じられる場合もあるのかもしれないが、そのような想像の力というのは、まさに理性を持って、意識してでも、持つべきなんじゃないかと思った。
自分のしていることや生きざまに対して恐ろしさを感じた。
動物や植物への自分の心持ちが、刷新されたような感覚がある。これを物語として人々に共有できている、ということも、人間の理性を用いたあらゆるものの共生のための工夫であると思いたい。とはいえどうしたって冷酷さを全く無くすということは無理ではあるのだけれど。でもできる限りでも。
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