だって、TSUTAYAで目に入ってしまったんだもん。
圧倒的なB級映画臭。
グランドイリュージョンを意識しすぎたジャケット。
怖いもの観たさでレンタル。(準新作100円セールじゃなきゃ見逃してるね)
これは、一つのワンシチュエーションサスペンス。3人の兄弟が披露する数々のイリュージョン。そのどれもが命懸けのトリック。
この3人のショーが人気なのは、それだけが理由では無かった。最後にトリックのネタバラしをするという芸風がウケた。
しかし、今夜のショーの幕開けはいつもと違っていた。彼らに憎しみを持つ人物が、死のショーの幕を引く。
トリックvsトリック
死のイリュージョンから逃れるためには、イリュージョンを持ってしか有り得ない。
「舞台、裏方、観客席」この密室劇はただでは終わらない、、、
以下ネタバレを含みます。
思ってたよりは、面白かった。大掛かりなワンシチュエーション作品という点も自分好みだった。限られた人物の中から容疑者は絞られていく。
画が変わり映えしないので、会話劇で中弛みしてしまう。イリュージョンの鮮やかさも派手さもほぼない。トリックのネタも一辺倒で、失敗したかのように見えるが、その舞台装置によって生存するというものだけ。
どうしてもグランドイリュージョンと比較してしまうために、見劣りしているように感じる。一応はどんでん返しの体を保持したかったのだろうが、後出しジャンケンのような展開にカタルシスは無い。
それでもラストに向かう道中は、それなりに楽しめたので満足です。