seapony3000

欲のseapony3000のレビュー・感想・評価

(1958年製作の映画)
4.0
最初のほう音声が籠っていたのかわたしの集中力が低いのか、セリフがモコモコ聞き取れず。なんやらガチガチに硬直した可愛い白猫が被害に遭いましての警察署内、三國連太郎の写真館で変な動きさせられる可愛い浦辺粂子、カオスのはじまりを予感させる。核の危機を感じて不老不死の薬を開発すべく、性細胞(睾丸)の利用に取り憑かれたマッドサイエンティストの伴淳。すでに研究失敗の滑稽な結末が予想される。轟夕起子に森繁に渡辺文雄に関千恵子やら千田是也…役者たちが器用に立ち回る。この手のコメディは五所作品に多いが、件の性細胞を集めるために右翼系の若者たちを出してきたり、面白いんだから面白くないんだか、果てはマッドがホンモノの哀れなマッドになってしまうという渋谷実ぽいブラックコメディに。モブシーンなんかもゴショのさすがの手捌き。轟夕起子と森繁がラーメン食べながらやんやする場面もいい。
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