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The Middle of the World(英題)のseapony3000のレビュー・感想・評価

The Middle of the World(英題)(1974年製作の映画)
4.0
凍てついたスイスの、水路のある不毛な土地にイタリアから来た訳あり女、地元の議員候補とのひと冬の"世界の中心" ふたりともみている方向の差異が寒々しい風景とリンクしている。レナートベルタの撮影、パトリックモラーツのコトンコトンっていってるへんなサウンドもいい。男に気後れさせないからウェイトレスが好きなんだって言ってるフィリップレオタール、とにかく自分というものを見つめてほしいヒロイン(イタリアの地元で自宅に火を放った過去あり。額に火傷あり)ぬいぐるみに腕時計、8ミリカメラ…プレゼントされるたびに冷めていく。ウェイトレスが好きだって言っておいてこんな仕事やめてこんな小狭い部屋出て一緒に暮らそう、とかピュアだけどコツコツ違和感膨らませていくフィリップレオタール。カフェの同僚はジュリエットベルト。移動電車では必ずオレンジ食べてるヒロインのオリンピアカルリシ。やっぱり電車はミカンか。
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