みむさん

The Turning(原題)のみむさんのレビュー・感想・評価

The Turning(原題)(2013年製作の映画)
3.5
ティム・ウィントンの同名短編集をオーストラリア(&ニュージーランド)の監督俳優で17本+1の短編オムニバス映画化。

監督は
ジャスティン・カーゼル(ニトラム、トゥルー・ヒストリー・オブ・ケリー・ギャング)、ワーウィック・ソーントン(サムソンとリデラ)、トニー・エアーズ、ロバート・コノリーなど

俳優も何人か監督を努めていてミア・ワシコウスカとデビッド・ウェナムはこれが監督デビュー作らしい。

「A Unique Cinema Event」とポスターにあったが確かに。
ドラマ、舞台パフォーマンス、台詞なし映像だったりとそれぞれ異なる雰囲気を持っていて、ボーッと観ていると「今の何だったの?」ってなるのもある😅
元の短編がどうだったのかわからないので何とも言えないが、面白さにバラつきがある。

当たり前だが、著名監督人気俳優の短編が面白いとも限らず。

出演は
ケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィーヴィング、ローズ・バーン、リチャード・ロクスバーグ、カラン・マルヴェイ、ミランダオットーなど

個人的に気に入ったのは以下の5つ

Aquifer : ロバート・コノリー監督、カラン・マルヴェイ主演
順風満帆な男があるニュースを見て子供の頃のトラウマと自責の念が蘇る話

The Turning : クレア・マッカーシー監督、ローズ・バーン主演
DV旦那からの逃避で神を見る話

Commission : デビッド・ウェナム監督、ヒューゴ・ウィーヴィング主演
母子を捨てて出ていった父を訪ねる息子。父息子の和解

Fog : ジョナサン・アオフ・デル・ハイデ監督
濃霧の山での失踪事件を捜査する警察と同行ジャーナリスト。これは本当に事件なのか?警察の闇を匂わせる

Defender : イアン・メドウズ監督
あるキッカケで封印していた子供の頃の過ちに悩まされる男の話。夫婦仲にも影響。ラスト、心臓に悪い…

ジャスティン・カーゼル監督作「Boner McPharlin's Moll」(ボーナーという男を知る人が彼を語る短編)は思いの外印象に残らず。
ケイト・ブランシェットとリチャード・ロクスバーグが夫婦を演じたReunionはクリスマスに夫の母を訪ねる話。