真魚八重子

ビューティの真魚八重子のレビュー・感想・評価

ビューティ(2022年製作の映画)
1.2
歌手を目指し、美人で、発掘したレコード会社の人らしき女性に天才的歌声って言われながら、主人公が一度も歌わない映画。「跳ばない」っていうコントみたいで、なんだろうと思った。
毒親を描きたかったんだろう。レコード会社との契約書を父親だけが打ち合わせ、娘には読ませない。「わたしの取り分は?」と聞くだけで父親は憤慨する。母は歌手になりそびれた人で、ずっと娘に「お前はわたしの最盛期のようにはなれない」と呪いの言葉を浴びせ続ける。

クィア映画で、主人公にはカノジョがいるが、有名人になるなら性的嗜好がバレたらまずいのでは、とカノジョの方が心配するけど、特に何もしない。時代もわからない。テレビからすると80年代かと思うけれど、特に時代背景への気配りはない。

とにかくないない尽くし。なんなんだ、この映画は。
真魚八重子

真魚八重子