のんじ

霧幻鉄道 只見線を300日撮る男ののんじのレビュー・感想・評価

3.3
 秘境の只見線の話である。
鉄道ファンなら一度は乗ってみたい路線である。もう廃線なのかと思っていたが、赤字路線としては復旧した奇跡的なところであり、これからの運営が重要である。今は鉄道も国有鉄道から民営化がなされ、路線が次から次へと廃線している。
私は鉄道路線はその地で生活している者の足であり、高齢者の希望でもある。近年は車社会で地元の駅ですら立ち寄らない者が多いように思う。
 この映画は過疎化していく問題と鉄道路線を守るべきである闘いのようにも写って心打たれた。沿線の方々の鉄道を通して町の活性化や団結そして地元愛がよく表現され、駅周辺をキャンドルで活性化しようと実行しても、誰も乗っていない電車に手を振る場面などは何ともいえない喪失感を感じる。
 今年は鉄道開業150年である。私はこのまだ見てない車窓からの絶景を只見沿線での再発見をも含めて探し求めてみたい気がした。
 今年も自然災害により、地方鉄道が被害を受けた。しかし復旧の目処も立たないところもある。また、採算が取れないということで廃線となる路線も多く存在している。現実は厳しいなと痛感したドキュメンタリー映画であった。
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