ゆきゆき

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのゆきゆきのレビュー・感想・評価

3.6
デヴィッド・ボウイの最新ドキュメンタリー映画。名曲の数々に乗せてライブ映像、インタビュー映像に既存の様々な映画がコラージュされる。正直言えば、オーソドックスなドキュメンタリーを見たかったなというところ。同じようなモチーフが何回も繰り返し出てくるのでくどい。

とはいえ収穫もないわけではない。ボウイ自身がインタビューで20代と30代とで自身の身の振り方を意識していたのを聞くと、世界最高峰のロックスターも1人の人間だったのだな、と再認識したり(そして自分はどうなのかな、と考えてしまったり)。70年代にそれまでトレンドの1歩先を行くような活動をしていたボウイが、80年代になってディスコ路線の『Let's Dance』をリリースしたのも、「自分を分かってほしいという気持ちからファンを楽しませたい」という気持ちの切り替えがあったのだと。悩み苦しみながらもステキな結論に辿り着いたのですね。大好きです。

まあ内容はともかく、単純にボウイの音楽と映像を全身で浴びに行くだけの価値はあります。IMAXで見て良かったです。
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