ぎにょる

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリームのぎにょるのレビュー・感想・評価

5.0
言葉が無いというか言葉にならないというか言葉にする必要がないというか兎にも角にも最高でした。研ぎ澄まされたリアリストなのに病的なまでにロマンティスト。現実的な言葉で実にフィジカルに創造や芸術の話をしてるのに何処までも浮世離れしていてフィクションだけが触れるところが激しく反応する、そんな所にも感情があったんだと驚きながら揺さぶられる感じで、まるで他の星の自分さえ巻き込んで泣いてしまうような類のドキュメンタリーだと思う。
編集やインサートの映像引用の仕方など映像コラージュのセンスがめちゃくちゃ良くてカート・コバーンのドキュメンタリー『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』に似てるなーと思ってたら同じ監督だった。自分の好きな映像の感覚が自分の中で一貫してることにも気付けて良かった。凄く好き。映像コラージュが好きな人もそれを見てるだけで(良くも悪くも)酔えるんじゃないかな。情報量が多い密度と濃度の濃さ。
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