小川勝広

グラートベック人質事件:メディアが越えた一線の小川勝広のレビュー・感想・評価

3.5
大阪の地元で起きた銀行強盗の事件は小学校6年生の時、教室の中のリアタイ中継のテレビに生徒一同が釘付けになっていた。

豊田商事事件の時はバイト先のまかないのミートボールを食べながらリアタイニュースを見ていた。

銀行事件の時は、
警察による非常線の包囲網の緻密さ、道路封鎖、近隣ビルへの警官の配置、騒然とする周辺は、肌感覚で記憶している。

本作のゆったりした雰囲気は、豊田商事の時と似ている。
武装している犯人にメディアが近付く事ができるのは、警察の狙いでは?という噂もあった。

ラストで、この事件以降、メディアと犯人が近づくのは禁止、
とあったが、
日本でいう昭和の終わりまでは対応の仕方が日本とドイツと似ていたというのは何か少なからず、似た理由があったのかもしれない。