このレビューはネタバレを含みます
握ってくれた手
頭を撫でてくれた手
抱きしめてくれた手
…それでも手は嘘をつく
父との関係に悩み、家でも居場所がなかったさわ子がおじさんに惹かれる理由は必然だったのかもしれないし、何かと若いね。かわいいねって持ち上げられることで必要としてくれる気がして自分の居場所を確立しようとしていた気がする
おじさんの図太さとか無神経さとか
私も歳を重ねたらああなれるのかな〜なんて思ったりしながらも
大好きな人としあわせ絶頂の妹となかなか満たされない自分とを比べてしまう
森との関係によって少しずつ満たされていくけれどずっと楽しくて同じままではいられない。
初めてのときに書いたメモはいつのまにかなくなり、触れ方も変わっていく
回数を重ねても最終的には自分ではない誰かとの未来を選んだことにやるせなさを感じつつも
泣きまくる森を背に前を向いていくさわ子の表情や父との距離が縮まったこと、
彼女自身がきちんと向き合って進んでいく力強さを感じた
大地金子、罪な男、、、