おくにゃん

手のおくにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

なかなか良かったです。
さわ子の心境の変化がじわじわと観られる。
男も女も老いも若きも繊細で素直なものなのです。と書いた言葉が印象的。
さわ子は、お父さんに甘えたいのに甘えられなかったのか…ありがちだが妹のほうが愛されキャラで上手くやる。
おじさんたちに可愛がられて心地よくなった。大事にされたくて。
歴代の彼氏たちに会いにいき、励まされたり、幸せになってと言われ、少しずつその気になっていく。
会社の同僚の森が好きだったんだね。同年代の人を好きになれたと自分で思っただろうに…彼女にはなれていなかった。
「彼女から、俺の触り方が変わったって、それで気づいた」これって、さわ子に触るときと同じような感じになったのか、それとも少し素っ気なくなったのか?どっちなんだろう。
手は正直。伝わる。好きな人と手を繋ぐと気持ちが表れる。嘘ついているときは、わかるんだね。
お父さんが、少し老いていってる様子をみて心配になったのね。
旅行に行こうよ。お父さん。
連れて行ってよ。お父さん。
「行くか?さわちゃん、連れて行ってあげよう、お父さんが」この「さわちゃん」がいい。
さわ子が嬉しそうで涙してジーンときた。
さわ子はまだまだこれから体だけでなく、心も成長して幸せを見つけていくんだろうな、いってほしい。
おくにゃん

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