かと

ファスビンダーのケレルのかとのレビュー・感想・評価

ファスビンダーのケレル(1982年製作の映画)
4.0
ペトラフォンカントの苦い涙と似ている

ファスビンダーのこのような作品では、各キャラクターは情欲と愛欲以外にそれぞれの世界があり、それぞれの心の中に密謀を抱いています。「愛」は彼らの生活のほんの一部の様で、他の利己的な考えと比べたら、「愛」に関する部分が軽く、まるで取るに足らないよう。しかし、すべてのキャラクターのばかげた行動は、まさにこの「糸のような軽い愛」への追求によって牽引されている。このばかげた感情を追求しなければ、それぞればかげたことはしない。愛を追求し、同時に愛を裏切る、ファスビンダーは人間性のこの部分の矛盾と苦闘を描くのが一番得意である。利己性と愛の争い、同時に彼の自画像の一部である。

人々は愛を得る為に慌てて、この愛が世間の万種のパニックを解くことができるから。しかし偶然に、愛を得る為に万種のパニックももたらしている。

劣等感を抱く人たちよ、無解の孤独な人生。もし愛がすべてを含んでいるなら、苦痛も含まれているのわけか?
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