kazuo

夜明けまでバス停でのkazuoのレビュー・感想・評価

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)
4.1
2020年に起きた幡ヶ谷のバス停で襲われたホームレス女性の事件がモチーフの作品。コロナ禍における現代を反映した、コロナ以後を舞台とした内容になっている。

事件を知っている上で観ているので、主人公の人間性に魅力を感じる程に辛くなる。
コロナ禍における飲食店が受けた打撃は今更説明不要だろう。そして最もその煽りを喰うのは立場の弱い非正規雇用の従業員。
主人公の三知子はそのような立場であり、さらに真っ直ぐな性格と強い自立心、自尊心が彼女を苦境に追い込んで行く。
なぜ真面目で人柄も良く仕事も出来る彼女がここまで苦境に立たされてしまうのか。

私は他者には全く求めないが自身には社会や組織に対する効果を求めてしまう。だけどそれを生み出す事ができない自分に不甲斐なさを感じている。そしてそれは三知子のような人物の不遇を知った時に、自分なんかが生きてて良いのだろうか?と罪悪感に苛まれる。

そんな苦しい心境の中、無慈悲にも進んで行く物語……

からの〜
あれっ💦
何これ⁉️
なんかこの流れはジョーカー⁉️
そっち側に行っちゃうの⁉️
な、自分のそれまでの感傷的な気持ちをガラッと強制変換させられるカウンター的な終盤の展開💦
そして映画は映画としてのクライマックスに向かい、私の頬を一筋の涙が伝ってからの、あのぽかーん😨なラスト…
終盤の展開は正直好みじゃないけど💦中盤までの胸を痛める展開は皆に観て欲しく、ぽかーんなラストは好みな心揺さぶられる作品でした。

柄本明が元爆弾テロ犯のホームレス、柄本佑が著名メンタリスト風なYouTuber役で親子共演してるよ😁
kazuo

kazuo