阪本武仁監督作品。
人を幸せにしたいだけで始めた仕事は、家族レンタル業。
Episode1〜3で構成されています。
Episode1は、シングルマザー朋子27歳。フリーのデザイナーとして1人娘さくらを育てている。父親に会いたいと泣かれ娘の為にレンタル業の三上に頼み、月1回父親の役を依頼する。嬉しそうなさくらと三上に好意を持つ朋子、そんな時に離婚した元夫がやり直そうと突然家にやってくる・・・。
Episode2は、三上の仕事ぶりを密着取材している。堀内雅美33歳に父親代行を依頼され半年が経ち、徐々に依存するようになる雅美と息子。利用頻度が極端に増え、食費が削られ明らかに様子がおかしくなり雅美を問いただす・・・。
Episode3は、進学校に通う菜々子17歳は、昼夜パートで働き詰めの母親由美子と暮らしているが、由美子は突然倒れて帰らぬ人となってしまう。菜々子は、月に1度帰ってくる父親代行三上と、お通夜、告別式、骨揚げをして帰宅後に思いもしない事を三上より告げられる・・・。
三上役を塩谷瞬、朋子役を川上なな実、奈々子役を白石優愛、雅美役を川面千晶が演じており、あとはでんでんが共演しています。あまり有名でない俳優さん達が多くでんでんがいつ出てくるか期待しながら鑑賞しました。
人間代行業はドラマや映画では脇役として取り上げていますが、主人公として取り上げられているのを初めて観ました。現実を考えると虚しく思いますが、依頼した人達が満たされていれば良いんだなとホッとさせられます。桜のシーンで終わる所はかなり強引にまとめられていますが、嫌いではないです。Episode3が1番面白かったです。何と言ってもでんでんが出演していますからね。どんな役柄なのかやはり注目してしまいます。白石優愛のギター演奏も魅力的でした。Episode2が意表付いたドキュメンタリータッチに撮られていますので作風が変わってアクセントになっています。
