クラウドアトラスみやちゃん

窓辺にてのクラウドアトラスみやちゃんのレビュー・感想・評価

窓辺にて(2022年製作の映画)
4.1
【一言コメント】玉ティナの『ティナリティ』が問われている😆

【ステキなキャスト陣】今泉組の若葉竜也、穂志もえか、松金よね子😆に加えて
稲垣吾郎ちゃん、中村ゆり、玉城ティナ、志田未来を迎えての本作。
全てのキャストがドンピシャに決まり、いつもながらキャスティングの妙を感じた。。
そう玉城ティナ以外は。。

【あらすじ】フリーライターの稲垣吾郎はその妻である大手出版社文芸編集部の敏腕編集者(中村ゆり)と暮らしている。高校生作家の玉城ティナがある文学賞を取った際の取材から稲垣吾郎は個人的にも知り合いとなり、小説のモデルに会いたい?などと、どんどんと玉城ティナワールドに巻き込まれていく。

【感想】大好きな今泉監督の最新作。当然、公開日に鑑賞しました。オリジナル脚本ということもあり、長回しの会話劇が何度も出て来て大満足です。
中村ゆりさんも雰囲気のある素敵な方なのですが、これまではどちらかと言うとバイプレイヤーで代表作のない感じでしたが、これは自信を持って代表作と言って良いでしょう!
吾郎ちゃんも意外に今泉作品にピッタリ嵌ってましたね。まるで濱口竜介作品の西島秀俊のようでした。
そしてお馴染みの若葉竜也!彼はその与えられた役を自分のものにしてしまう天性の才能が有ると思います。今回もドンピシャでした。
問題は、玉城ティナで、天才高校生作家という設定なのですが、玉城ティナである必要性がイマイチなかったのかなと思ってしまいました。天才高校生作家と言えば、『響』の平出友梨奈がいてこちらほどのマッチングもインパクトもなかったかなと。
ただ、彼女の演技が悪いわけでは決してなく、なにを狙っての起用だったのかがイマイチわからなかっただけなんですが。
でも吾郎ちゃんとタメ口で話すところとか、なかなか良いな!って思いました。
夫婦って難しい関係性ですね。「ドライブマイカー」のテーマでもありましたが、一番近そうで遠い人なのかも知れない。だからこそ今でも映画のテーマになるんでしょうね。