フルーツパフェのように贅沢な映画。
オードリー若林が「自分の心のボンネットをよく見たから、他人のボンネットの中が気になって仕方がない」と言っていたが、まさに稲垣吾郎演じる主人公が他人のボンネットの中身を見せられ続けていく映画。それがなんと心地よいことか!
年齢も生きてきた環境も全く異なる人々が、語り合う中で互いの理解や自己理解が深まっていく。そこには激しいアクションシーンやCG以上の「豊かさ」が確かに存在している。コロナによって他人とのコミュニケーションが断絶されつつある中で「コミュニケーションの尊さ」を心から感じることができた。