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レッド・ピルのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

レッド・ピル(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

2023/05/06鑑賞。13点。
〈あらすじ・ネタバレあり〉
2020年のアメリカ、ヴァージニア州。
大統領の輩出回数が最多に昇るこの町に、6人のリベラル派男女が足を運ぶ。
アメリカで育った白人、戦地セルビアから逃れてきた白人、黒人のカップル、有色人種と白人のハーフ・・・構成は多様。

宿泊場所にあたる民家に着いた6人はある話で盛り上がる。
アメリカには【レッド・ピル】と呼ばれる都市伝説がある(らしい)。
【レッド・ピル】は頭の中や集団の中に入り込み、内側から信念や思想を破壊する存在のこと。
レッド・ピルは映画でも取り上げられたことがあり、映画【マトリックス】にてモーフィアスがネオに渡す赤い薬がその代表例だ。
現実世界でいうと、征服欲と競争意識が強く差別思想のある人間はレッド・ピルに適性がある。

有色人種が町に来ることを拒む看板、赤いサンスクリット文字が書かれた服を着て無言で立っている住民たちに気持ち悪さを覚える6人。

そんな中、黒人を模したカカシが嫌がらせのように民家のそばに捨てられ、時を同じくして仲間の1人が姿を消す。車のキーも民家から消え、電話は通じない。

仲間の1人は矢で射られて死亡。
人種差別主義者の地元住民たちによる犯行だった。

白人にも関わらず有色人種と関わったとして、リベラル派の1人は焼殺される。
残っているリベラル派は3人の女性。
結局そのうち1人は殺害される。
生き残った2人のうち、白人女性は"純血の白人を産む道具"として扱われ、彼女は生き延びるために仲間に加わることにする。
もう1人の黒人女性は彼らの思想を聞かされる。
だが、白人至上主義者たちの予想に反し、大統領選を制したのは民主党だった。
黒人女性は殺される運命だったが、最期にアメリカと国民がまだ堕ちていないことを喜ぶのだった。

地元住民の着る服に書いてあったサンスクリット文字に見えたその文字は、White Supremacy(白人至上主義)のW・Sを崩したものだった。
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