めっちゃ面白い
こんなの娘×2をライオンから守るためにパパが奮闘するB級アクションを想像しちゃうじゃないですかー。いや実際そうなんだけど見せ方が芸術的！心臓に過負荷のかかる襲撃の緊迫感はレヴェナントの熊にも迫る💮
まず期待を高めてくれるのが、アフリカに着いたばかりの家族が友人宅をウロウロする序盤シーン。めちゃくちゃカットが長いのね。でありながらカメラが人物の周囲をぐるんぐるんしてて動線全て計算ずくなのが分かります🎥
全編そんな調子で各所の長回しに見惚れてしまうんですが、意外だったのは「ライオンサイドの視点がほぼ無い点」です。
パパの顔が蒼ざめる→回れ右する→逃走中の背中を追う→車内に駆け込むパパ→遠くから走ってきて窓に激突するライオン→車の屋根からガリガリするライオンを車内から…
って感じでひたすら人物側にしかカメラが無いんです。ライオンの背後から撮ったり引きの画を入れがちな所も徹底して制限されてるため「相手の位置が掴めないドキドキ」がどんどん加速する。座席で足組み替えたり正座したり体操座りしたり…落ち着きの無い子供みたいになっとりました私
あとイベントも盛り沢山！このまま車内に籠城するだけのワンシチュエーションかと思いきや友人救出や密猟ハンター登場など起伏に富んだ展開に大喜びでした。左右前後から聴こえる動物の鳴き声、離れた場所の銃声…といった音演出&音響も良かったです
やらかしには罰が下るのが健全な映画のならわし。本作でも後ろ暗い事してるヤツにはきっちりペナルティが与えられますが、多分観た人の9割がこいつ死なねぇかなと思ったであろう「お姉ちゃん」にまでぶっ込まれてたのは笑ってしまいました
短い時間でサクッと、でも決して軽過ぎないボリュームに笑顔で劇場を出られました。はぁ…幸せな時間じゃった🍴
