ちょっと見ない間にリチャード・ギアがえらい老けていた。
でもこの雰囲気だから、何とも言えない渋い味が出せてたと思う。
自分をキリストだと思い込む、3人の妄想型統合失調症患者とギア演じる精神科医とのドラマ。
実話ベース。
1950年代の精神病院で主流だった、多量の薬物投与や電気ショック治療を決して行わない、人間的な会話や交流の中で試みる治療と研究。
その中で患者たちが徐々に心を開いていく過程がじんわりしみる。
患者同士も初めはお互い無関心で話もしなかったのに、いつの間にか仲間意識が出来ているところもほっこり。
派手な盛り上がりは無いものの、事務的に何事も処理したい経営側と対立しながら、常に患者の立場で接するギアの暖かさ、真っ直ぐな心に感動を覚えた。
最後にギアが彼らに自分の本名と生い立ちを話すシーンは良かった。
これによりますます心を通わせることが出来たから。うるうるきた。
どうでもいいけど、妻役ジュリアナ・マルグリース。
あのERやグッド・ワイフの彼女がギア以上に老けていた~。
初め誰かわからなかったぐらい。
痩せすぎかな(›´ω`‹ )