鎖園

ミュージック・イン・ミー!の鎖園のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

号外/

観る前はアイドル映画の延長線上で

大っ嫌いなゴスペルのシーンが垣間観えたから

キレイ事な薄っぺらいドラマかな、と高を括ってたら


「ドラマ」はしっかりしてるし

『歌』を通しての人生讃歌を謳いあげてたから

デビー・ギブソンを見直した


ブツかり合っていた二人とも【居場所】を求めての「孤独」だった

その二人がデビーを通して縫合されていく様が無理強いなく心に唄れる


デビー・ギブソンが何曲か歌うシーンがあるが

鼻に掛かったような歌声は健在で

SAWのような冒険をして失敗をしたような寄り道を経て

Lost in your eyesの原点に戻ったような最後のタイトル曲は

「ただ消費されるだけのポップス」

ではない

『人生にとって歌とは救済される場所である』

と言うような高尚なアーティストとしてのデビー・ギブソンの昇華

を魅せられた気がして

浄化した


孤独な少女の最期の歌の美味さにもビックリした笑

さすがアメリカ。
鎖園

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