このレビューはネタバレを含みます
号外/
観る前はアイドル映画の延長線上で
大っ嫌いなゴスペルのシーンが垣間観えたから
キレイ事な薄っぺらいドラマかな、と高を括ってたら
「ドラマ」はしっかりしてるし
『歌』を通しての人生讃歌を謳いあげてたから
デビー・ギブソンを見直した
ブツかり合っていた二人とも【居場所】を求めての「孤独」だった
その二人がデビーを通して縫合されていく様が無理強いなく心に唄れる
デビー・ギブソンが何曲か歌うシーンがあるが
鼻に掛かったような歌声は健在で
SAWのような冒険をして失敗をしたような寄り道を経て
Lost in your eyesの原点に戻ったような最後のタイトル曲は
「ただ消費されるだけのポップス」
ではない
『人生にとって歌とは救済される場所である』
と言うような高尚なアーティストとしてのデビー・ギブソンの昇華
を魅せられた気がして
浄化した
孤独な少女の最期の歌の美味さにもビックリした笑
さすがアメリカ。