みりお

マーサ・ミッチェル -誰も信じなかった告発-のみりおのレビュー・感想・評価

3.3
とりあえず短編作品からオスカーノミネート作品を片付けていき、これが短編作品としては最後かな🙌

ニクソン政権下の司法長官ミッチェル氏の妻であり、メディアに多大な影響力を持つ広告塔としても使われていたマーサ・ミッチェルに関するドキュメンタリー。
ニクソン大統領の再選に向けて遊説に駆り出されるも、ウォーターゲート事件が起こった直後のセンシティブな時期にマスコミに対して内情を喋りすぎたため、夫であるミッチェル氏が辞任にまで追い込まれた。

もちろんミッチェル氏自身がウォーターゲート事件に関わっていたという問題もあるし、辞任は道理として必要だったと思う。
ただやはり妻の発言で引責辞任にまで追い込まれるのは、長年政治の世界で努力してきたミッチェル氏にとって残念でならない。
もちろんマーサは、その笑顔を見てもわかるようにとってもチャーミングで魅力あふれる人物だったんだろう。
男性至上主義の1970年代アメリカにおいて、あれだけの発言力を持てたのは、才能と知性があったからこそ。
だけど政治家の妻としては、相当問題があったんだろうなと感じてしまった。

ついこないだ国葬まで執り行われていたから、もはや批判なんてとんでもない立場の方になってしまわれたので実名は避けますが、観ている間中ずっと森友問題や桜を見る会が頭をよぎったわ😂

ドキュメンタリーとしては、これまでの報道で使われた素材や、公開されたニクソンの音声を切り貼りしているものだったから、あまり評価が高い作品には思えなかったかな🫢
これが短編ドキュメンタリー賞にノミネートされていることに、"忖度"を感じてしまいました🤫
みりお

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