Kota

エニシング・イズ・ポッシブルのKotaのレビュー・感想・評価

3.2
“とにかく、私たちは生き残る。”

自身もゲイであるビリー・ポーターが初監督を務めた新時代の学園ラブコメ。トランスジェンダーの女子に恋をした内気な青年は、トランスである彼女自身よりも、彼女と付き合う自分がどう見られるかに悩む。

オーディションにより集められた新人達の等身大な演技(主役ケルサは実際にトランス)と、現代で耳にしない日はないフェミニズムやセクシャリティをありのままに表したセリフの数々。これは映画館というよりは配信でたくさんの人が見るべき作品でAmazonオリジナルなのはナイス。最早セクシャルマイノリティーを容認することに“意識高い”というステータスがつき始めているアメリカにて、そこまでを風刺してありのままを表現しようとするストーリーには、日本って3世紀くらい遅れてるのかと思うよね。モデルでもあるビリー・ポーターが監督なだけあって、登場人物の衣装がずっとパリコレ。深そうなテーマなのに爽やかなのでサクッとどうぞ。

アメリカでは結構盛り上がってるのに、日本での認知の低さよ…(笑)
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