役者が型を破り自由に演技をしている(ように私には見える)
その上で映画として成り立っている。
これこそ撮影所から飛び出し、誰もが映画を撮れるこの時代の映画において、ひとつの到着点だと思うが、この映画…
箱庭に迷い込む、大人になりきれない女と男。実在するようで注意深く抽象化された街は、遊び場のようなゆるい時間が支配し、歩いても踊っても出口は見つからない。ただひとり、正気と狂気の境目を生きる旧家の婦人…
>>続きを読むカワシママリノのとろんとした目がなんとも言えず不思議で、ぼんやりとしたこの映画を体現しているようでもある。それに対するように村上由規乃の確かな存在感が良い。
工場フェスの音楽がドープで好きなんだけど…
✔『にわのすなば』(3.9p)『西部戦線異状なし(2022)』(3.2p)▶️▶️
『にわの~』は、年内に観たかった映画だった。劇場を捜してて分かったのが、30日になって。大晦日は仕事、元旦は劇…
何故か猛烈な疎外感を感じてしまった。確かにいつか見た風景の様な懐かしさを感じさせながらも、ここに自分はいないし、ここには絶対に入れないと諦めてしまえる様な、そう感じさせる何かがあったと言うことだと思…
>>続きを読む道に迷うと不安なのに少しワクワクしていて、その後知っている場所に出られると、なぜかちょっとガッカリしていることがあるので、自分がよくわからない。
主人公はもう家に帰れないような気がするけれど、それも…
冒頭、ドアをノックしたサカグチ(カワシママリノ)の身振りに心ここに在らず状態だったタノ(柴田千紘)が反応する。何とも言えない微妙な立ち上がりは机を挟み、相対する2人のリバース・ショットにより現され…
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