ENDO

にわのすなば GARDEN SANDBOXのENDOのレビュー・感想・評価

にわのすなば GARDEN SANDBOX(2022年製作の映画)
4.5
日常に溢れる空き地や駐車場、灌木すらもカメラに収まると途端に輝き出す。その差異を痛感させられ、世界がギラギラする映画。硬質なインダストリアル音と環境音が等価に混ざり合う。遠山純生氏が演じる元教師が渡すシャブグミの効果か否か部外者のカワシママリノは待ちに囚われる、酒によって酩酊しながら。工場の踊りは極私的、つまり部屋で誰にも見られず踊る私自身と直結する。反復するロケーションに不穏さを感じながら目的なく彷徨う我々の世界を露わにする。中原昌也氏と黒川幸則監督の対談の噛み合わなさ。雑木林映画として『オレゴン大森林』。言語化できないカワシママリノのぎこちない身体の動きを追うだけで、新しい映像体験でした!オススメ!
ENDO

ENDO