kota

劇場版 荒野に希望の灯をともすのkotaのレビュー・感想・評価

4.5
その土地に足を運び、
求めを感じ、
必要とされることを、
心動かされるところに依拠して、
その土地の人々の生きる姿に従いながら、
自分の意思を見つめもしながら、
関わる中でまたその思いも育ち、
行動し続ける、困難に答え続けるその意思は、言葉は、多くの人の心を動かし、
さらにまた行動を後押ししていく。

時には人を絶望に追いやり、
時には人にため息を吐かせるほどの安寧に導く、
そんな自然の中で生かされていることを突きつけられながら、
その中で人が、その土地に根づいて生きてきた暮らし方を守りながら、
本当に大切にしていきたいことを守り抜くために、
自然の力を借りる知恵を学び、
それとともに生きる力を、そこに生きる人々のみんなの力として、泥にまみれながら耕していく。
そうやって耕す中で、私たちにとって、社会として生きていく中で何が本当に大切なのかを、やはり泥にまみれながらつかみ取っていく。

いまや彼がいなくても、生きていける力があるだろう。
まるで彼が、大地そのものになったような気持ちにさえなる。

心動かされずに見ることなどできない。
強烈な憧れ。
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