すごく好きなやつだった。ミッドサマーへのリスペクトがあるように感じた。ミッドサマーとはいい感じに似ていて、いい感じに似ていない。私は、こっちの方が断然好き。
魂を削って創作・表現をする人間に対し、自分は無傷のままケチをつけ続ける評論家、いるよね。そうやって、かつては無邪気だった表現者は壊れていく。マスコミの評価を鵜呑みにして恍惚としている人も、いるよね。私にとっての違和感、そこだった。
虚勢、見栄。社会の裏方、技術者への敬意。専門家(研究者)の面倒臭さ。執着の、愛へのすり替え。
やりすぎている時は、盲目になっている時。バランスが取れていなければ正常ではない。それは世の常。栄養も感情も、偏っていていいことはない。逆に、どの人間にも欠けている感情はなくて、バランスをとっているだけなんだよなって改めて思った。
マーゴとシェフを繋いだのは、奉仕者が持つ誇りと復讐心、かな。多感?(世の中をメタ視点で見てる感じ)な女の子と職人気質のおっさんが打ち解けるのって割とあるあるかもな。下心抜きで。娘、愛弟子を見る目なんだよな。
マーゴのランジェリー風のワンピースが最高だった。本当に似合っている。返り血込みで。