みほみほ

ザ・メニューのみほみほのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.7
🍔2022年131本目🍔(字幕)

これはかなり気になってたから、一足先に観れてかなり嬉しい。(試写会の演出も素敵だった。)

気品溢れるレストランやシェフから歪んだものが浮き彫りになっていく過程がオシャレだし、不気味な雰囲気から恐怖に変わる瞬間がとても気持ち良かった。

インパクトは斬新だけど、あそこまで突き上げるものをもう少し色濃く感じられたら良かったなと思う部分もあるのが正直なところ。
しかし、今日に至るまでにどんな苦悩や理不尽があったのかという長年の重みを後からじわじわと考えさせられる風刺の効いたピリッとした作品だと思う。これを観てかなり刺さる人もいると思うし、ぼんやりする人もいると思うけど、センスのある皮肉が映画としての品格を支えているような感覚。

今作のアニャ・テイラー=ジョイの役回りを考えると『スプリット』が浮かんじゃうけど、インパクトある顔立ちと妖艶さがやっぱり映えてて、存在感凄かった。キャストも豪華~

レイフ・ファインズが最近好きで、昨日今日でファーストエージェントの親子を立て続けに観れてしまう事に喜んでいたけど、レグイザモだけでなくポール・アデルスタイン(私の中では 色濃くケラーマン)の登場に気付いた時が一番嬉しかった。レストラン内のカメラワークが複雑で認識するまでに時間掛かったから、余計に喜びが増幅した。

試写会に暗視スコープが入るというのは初めての体験なんだけど、単にセキュリティというより「この映画を不正なく じっくり味わってくださいね」というメッセージにも取れて、映画と重なり別の意味で楽しめた。

この映画に影響されて、倍ダブチが食べたくなりました。

試写会にて。
「WELCOME TO ”THE MENU” NIGHT」
(ユーロライブ)
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