ナミモト

ザ・メニューのナミモトのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.7
“ギブ・アンド・テイク”のどちら側にあなたは立ち、いずれ必ずくる死を迎えるのか?

だれかに奉仕する側がいて、奉仕される側がいる。この不平等性を辛辣に(ちょっとユーモアも交えつつ)皮肉った復讐劇、という印象。作る側がいて、作る側の気持ちも知らないで搾取するだけの側がある。資本主義や金持ち批判でもあり、マンスプレイニング批判でもあり、上辺だけの知識だけあって批判(批評)するだけの観客批判でもある。
…こうして、この映画観て、つらつら感想書いている自分自身がその一員になってやしないかと、肝冷やす感じもあり。

食べる=消費、味わう=制作者へのリスペクト。他者から奪う者たるか、他者に与える者たるか。
与えることは、食事を出す出される関係において、食事を供給するという一方通行(シェフ→顧客)の働きかけに固定されることではなくて、食事を味わう…その愛を余す事なく受け入れ、感謝を伝える(顧客→シェフ)リスペクトの中にもある行為であるべきことで…。

ちっちゃいけど、面白かったのは、奨学金なしでブラウン大学でているだけで…です。
ナミモト

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