てっちゃん

ザ・メニューのてっちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・メニュー(2022年製作の映画)
3.5
日々の忙しさが更に忙しくなりこれは大変ですね、、となっているのに、深夜におすすめして頂いたゲーム・オブ・スローンズを観ているもんだから、さらに追い討ちをかけ、ゲースロ完走するまでは、なかなか映画に手を出せないかもしれぬ、、と思っている年の瀬です。

そんなことはどうでもよくて、上映中の気になる作品は確実に観に行くスタイルは貫き通すのが、私ですので本作も漏れずに観に行きました。

休日で上映開始から少し経っていたのもあり、お客さんの数は寂しいもの。
映画館の二極化、さらにはミニシアターの危機、、映画館好きにとっては非常に歯痒いものがあります。

いかんいかん、ついつい駄話が長くなってしまいました。
では感想なり何なりを。

こんなん気になるに決まってるでしょって感じの宣伝方法にぐっときたのですが、その宣伝文句として奇しくもゲースロチームが絡んでいたりしているのが本作なんですね。

結論に急ぐということは、そういうことなんですが、自分にはあまり、、、って感じの作品でしたね。

見所はストーリーでもなく(皮肉たっぷりなところが良い、予想外な展開がすごい、、なんてことは思わないで、終始少し冷めた感じで観てしまっていました)、美しい料理ではなく(そもそも庶民な私なのでこうした豪華料理のことなぞ知らないんです。昔ながらの定食屋さんが大好きなのです)、役者さんたちすごい!!って思った時点で察することはできるでしょうか。

もちろん役者さんの演技を十分に引き出す演出、物語構成、見せ方があってこそ、役者さんすごい!!って思うのは分かるのですが、いろいろ削っていって残ったのが、この感想ってことだったんです。
だから残念だったんですね。

レイフ・ファインズさん、アニャ・テイラー・ジョイさん、ニコラス・ホルトさん、ホン・チャウさん、、と、とんでもなく魅力ある役者さんたちが、物語上で動き回っており、その魅力で見せていく、文字通り作品を引っ張っていってくれているので、ここに目がいくのは当然のことでしょう。

少し冷めた目で見ていた理由の原因として考えたのは、

・疲れた状態で観たから
これに尽きると思います。というかこれが1番かも。

・シェフがここまで、やろうとする理由が理解できない
作品内で理由は明かされるけど、私には分からないし、それに賛同する従業員たちもよく分からない(洗脳って言ってしまえばいいのか、シェフが神様みたいな存在だからなのだろうけど)

・とてもとても黒いジョークに追いつけなかった
本作はブラックコメディ作品だと思います。しかし、その黒さに追いつけなかった=楽しんで観ることができなかった=共感できるキャラがいなかった、からだと思います。

そんなもやもやする気持ちになりながら、帰りは牛骨ラーメンを食べて、これ♪これ♪と頷きながら食べた休日の夜でした。

あ!パンフの出来は私の好みではありませんでした。
熱量が感じられないというか、、
偏見かもだけど、作品の完成度とパンフの完成度ってなんだか似てるような気がしなくもなくもないのかな。
てっちゃん

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