正直テーマがよくわからなかったけれど、しばらく考えてみるとこれはおそらく七つの大罪が主題の映画なんだと思った。
七つの大罪とは、傲慢、強欲、暴食、色欲、憤怒、嫉妬、怠惰。
「金払ってるんだから、いいもん出せよ」っていう傲慢な態度の客に、心底嫌気が差したんじゃないかなというのが想像。
でもそれすらも言えない客にも嫌気が差していたのかもしれない。
明らかに手を抜いて作ったものなのに「独特なインスピレーション」と表現してみたり、影で文句を言ってみたり、逆に従順になりすぎたり、料理の味もよくわからないくせに金ばかり出す、そういう客ばっかなのかも。
(最近世界では、金持ちが金持ちになりすぎている風潮があるみたいなので、その状況を皮肉っているのかも)
本来、客がほしいものをほしいと言えるのが良いレストランなのに。
マーゴがYou shouldn't be here.「あなたはここにはふさわしくない」 Which side are you on? 「あなたはどちらの側なのか?」と言われてたのは、おそらくマーゴ自身も傲慢な客からの収益をアテにしないと生きていけない職業だったから。
でも最後レストランがああいう形になってしまったのは残念。
なんかもっとこう、永遠みたいなものを見たかったし感じたかった。
ところでタイラーの料理は笑えた。
料理のタイトルがTyler's Bullshitなのもよし。
パンが出なかったのは、fundamental(基本)とされる部分が君たちにはないだろう、偉そうにしてるけど中身のない人間だろう、っていう皮肉。
