少し高級なレストランの経験がある人ほどより楽しめる映画。
一食約18万円のディナーに参加する人たちの物語。映画自体の進行は本当に単純で、ディナーが一品ごとにでてきて、それに伴ってストーリーが進んでいく。
船でレストランに移動するタイプのディナーで、船で出される前菜のオイスターからディナーの進行と料理が丁寧でワクワクする。そのワクワク感がディナーが進むにつれ絶望感へとゆっくり変化していく感情の動きが自分自身体感していて面白い映画だった。
一品ずつシェフの個人的なStoryが込められており、丁寧に説明がされるのでユーモアのあるディナーとして映画を楽しめる。どんな味なんだろうと考えて、映画だから味までは味わえないことが少し悲しい。
晴れやかな映画ではないけど、見終わった後に人が与えてくれたものとか伝えてくれたことをちゃんと前向きな心で記憶に刻んでいける人間になれると良いなと思った。
どんな立場でも傲慢は罪である。というような宗教的思考の側面も多い物語だったけど、資本主義や男尊女卑にわかりやすく皮肉をちりばめてくれていて個人的には良かった。
そしてブリトーのサプライズはいつか誰かにやりたい😛笑
