巻き戻らないビデオレコーダー。過ぎた時間は取り戻せないからこそ、一瞬一瞬を全力で生きる。中学生もヤクザも立場も年齢も職種も違う我々もみんなそう。戦わなければならない理由がある。劇中の彼らの関係性の積み上げが見事ラストに結実し涙に変わる。
紅だ〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！
ある意味ファンタジーな設定なんだけど、成田狂児はどこかにいるのかもなと思わせる綾野剛が素晴らしかったですね。
ヤクザの毎年恒例カラオケ大会。そこで最下位になるととんでもない罰が…藁にもすがる想いで狂児が出会ったのは中学生の合唱団。
部長の岡 聡実に突然「カラオケ行こ」と声をかけるわけです。
いやいや、怖すぎる…！実際にそんなことあったらもちろん拒めないけど、人攫いとしか考えられません。
しかし、そこから絶妙なバランスとテンポでお笑いを挟んでくるのがたまりません。
何度も声を出して笑ってしまいました。
そして狂児と聡実の関係性が徐々に近づき絆が深まってきたところで色々な感情が欠壊させられるんです。
後半は目頭熱くなったり、涙が抑えられない場面が何度も訪れました。
コワモテのヤクザたちの絶妙な間の取り方など、これもまた笑いを誘われます。
いやはや野木亜紀子脚本さすがでございます。
〈キャスト〉
成田狂児(綾野剛)
岡 聡実(齋藤潤)
祭林組 組長(北村一輝)
森本もも/合唱部副顧問(芳根京子)
小林(橋本じゅん)
唐田(やべきょうすけ)
銀次(吉永秀平)
尾形(チャンス大城)
峯(RED RICE/湘南乃風)
松原(岡部ひろき)
中川(八木美樹)
和田(後聖人)
岡優子(坂井真紀)
岡晴実(宮崎吐夢)
和子(ヒコロヒー)
田中正(加藤雅也)
※2024年新作映画4本目
※2024年劇場鑑賞6本目
