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カラオケ行こ!のiccoのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.1
とにかく最初から最後まで笑ったよ。
この設定でこんなに面白いのすごいねぇ。

「紅」の前奏があんなに長いとは知らなかった。
そしてまたあの状態での間奏の長さが、聡実の身からすると永遠に感じる、、かと思いきや彼は案外図太くて笑える笑。気弱な真面目ガネ君かと思いきや肝が据わってるのが面白かった。
無表情に見えて絶賛思春期満喫中の物凄く情熱家な和田君もよかった。いちいち甘酸っぱくて味わい深かったわ。和田君、好き。

白と黒。
清と濁。
天使と悪魔。
もうあらゆる真逆の対比が脳裏に浮かぶほどかけ離れた聡実と狂児だけど、ああいうのをウマが合うっていうのかな。
お互いに良さを見抜きあってたというか、回を重ねるごとに心の距離がありそうで意外と近くなってきて面白かった。

しかし綾野剛氏、振り幅大きい役上手!
ヤクザに豹変する一瞬がたまらなく良かったわ。
『最後まで行く』の狂気の矢崎がめっちゃ好きだったんだけど、矢崎同様に狂児もニコニコからのスイッチの切替が凄かった。
ちょいちょい挟まれるヤクザネタも絶対笑える方向に収まるのも楽しかった。

うっかり話の流れにまんまとハマって何度か目を潤ませてしまってからのまた爆笑の繰り返し。
新年にスカッと笑えて楽しい映画でおすすめです。
続編も漫画はあるらしいので、そちらもぜひ映画化を楽しみにしています。
本当面白かったー!
icco

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