このレビューはネタバレを含みます
・ボーイ・ミーツ・ヤクザ。
・成長期の少年の瑞々しさに距離感バグってるヤクザの綾野剛がトッピングされて、うまく言語化できないけどよすぎる。
・原作の魂みたいな部分(軽妙な掛け合いや、2人のラブではない絶妙なコンビ感)のラインは維持しつつ、名シーンへの動線になるようなエピソードが追加されてて映画単体でみてもきっとおもしろいんだろうと思った。
「きれいなものばっかりじゃつまらない」的なセリフ→ラストの紅とか、鮭皮(愛)を与える→お守りを渡すシーンとか。
・ラスト、聡美くんが掠れたソプラノで紅を歌うシーンは組長じゃないけど大人の心に染みる儚さで心動かされた。
・狂児の過去とか人間性について掘り下げるのは野暮な気がするので、最後まで喰えない怪しい人でいてくれてうれしかった。