よー

カラオケ行こ!のよーのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.7
2024年29本目
良いという評判は聞いていたが想像以上に良かったしとても好きな映画だった。
まず、この作品は全くリアルではない、ファンタジーだと割り切って見られるかが大事。ヤクザが学校の前まで来ていて大騒ぎにならない学校があるわけがない。
そこを割り切れば、超良作です。
まず、綾野剛の狂児がハマり役すぎる。
一目見ただけで「好き!」ってなるキャラクター造形。ビジュアルが良さすぎる。彼の「カラオケ行こ!」って台詞が本当に良い。
さらに、聡美くん役の齋藤潤くんも演技がすごい。
思春期の中学三年生の演技がうますぎる。
声変わりに悩む様子、本気で悩んでいるのをいじられて怒る様子など、とても良い。
さらに良いのが彼の周りの中学生達である。
本当にリアルなのだ。
くだらない会話、なんとなくの明るさがあまりにも中学生すぎる。
一気に映画の世界に引き込まれた。
ストーリーとしてはヤクザの狂児と変声期の合唱部部長の聡美くんとのカラオケを通じた交流。
これが良い。
何気ない会話のラリーがあまりにも良さすぎるし引き込まれた。
また、劇中何度もコメディ描写があるのだがこれがまた魅力的である。
何度も笑ってしまったし、劇場もウケていた。
そしてラストの「紅」。
不覚にも泣いてしまった。
2024年ベスト候補に一気に躍り出た作品でした。
よー

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