つー

カラオケ行こ!のつーのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.1
主演:綾野剛×脚本:野木亜紀子に外れなし!
今回も大当たりの作品だった、、。

綾野剛の人との距離は簡単に詰めてくるのに肝心なところは何も教えてくれない、掴めそうで掴めない感じが狂児にとてもハマっていた。
齋藤潤の周りをよく見ていて、達観していて、でも時々出てくる言葉遣いや言動は思春期の中学生そのものというアンバランスさが聡実にとてもハマっていた。
役にハマっている2人だから、何気ない会話も言い合いも奇妙な友情もなんだかリアルに感じられてザ・漫画な設定なのに違和感がなかった。主役がこの2人で良かった、、、。

そして、やっぱり脚本の野木亜紀子さんが上手い!!!ここ数年でオリジナル作品の印象がすっかり強くなった野木さんだけど、野木さんは原作があるものを上手く実写化の脚本に落とし込むし、実写化オリジナルのシーンや設定も最初から原作にあったかのように空気感そのままに作り出すところが天才なんですが、今回もそうでした。彼女は天才です。
「紅」の歌詞の意味を紐解いて本筋の物語に絡ませ、原作以上に「聡実の数ヶ月の青春ストーリー」として今作をまとめているところが流石すぎた、、、、。

2024年邦画1発目だったけれど、今年ベスト候補に入ってくる良作でした!!!

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そして、ドラマオタク目線では芳根京子が合唱部の顧問を演じているのが感慨深かった、、、、しかも「心の瞳」、、、、あれからもう8年以上経ってるんですね、、、
つー

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