なぎ

カラオケ行こ!のなぎのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
5.0
原作は未読。ただ映画で狂児に狂わされたのでそのうち漫画も買うだろう。

今まで、映画といえば「体感5分」「あっという間に終わってしまった」というのが名作であると思い込んでいたが、今回はしっかり2時間程度の時間経過を感じていたにも関わらず面白かった。
退屈ではない。しかしジェットコースターに乗っている感覚でもない。見終わった今もズシンとみぞおち辺りに余韻が残っている。
決めるべき弾をここぞというところで一発だけ撃ち込む、しかもその攻撃力が確固たる威力を発揮するというのを僅か2時間で何発も食らった。
人生で映画に費やしてきた時間はそこそこあるが、こんな体験も余韻も味わったのは初めてのことだ。ただカラオケに行く二人の距離感や温度は近くも高くもなく、かといって遠くも低くもない不思議な関係だった。湿っぽくはないがドライでもない。
本当に面白かった。まだまだ余韻を味わっていたい作品。
なぎ

なぎ