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カラオケ行こ!のかにのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.9
原作大好きな故のドキドキと齋藤潤くんの無限の可能性と野木さんの脚本への期待が入り交じったなんとも妙な気持ちを抱えつつ見に行ったけどとても良い実写化だった、良かった〜。
1冊の漫画を2時間の映画にするにあたりどうしても必要な映画オリジナルのシーンや設定が、狂児と聡実くんの人となりと元の物語の筋書きを崩さず追加されていたのがあまりにデカすぎる。それでいて、映画を見た上での「これ好きだな〜」の質感が、原作を読んだ当時に抱いた「好きだな〜」とちょっと違うのが興味深かった。和山先生の漫画を空気感もそのままスクリーンに映した、というよりもかなり邦画ナイズされているからかも。良い意味での「これはこれで」が味わえる。今このあたりのことが色々と話題だけれども、漫画を敢えて実写化をする意味とは何なのか、の一つの答えのような作品だった。
あと(個人的に)久しぶりにじっくり見たのもありそういえば私って綾野剛のことかなり好きじゃんと思い出すことができた、声良すぎだろ〜。
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