えだ

カラオケ行こ!のえだのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.2
ア、アアアアタシだって狂児に「家ついたらラインして」「心配やん。夜道ひとりで危ないやろ」とか微笑まれて振り向いたら運転席で愛嬌してて帰宅後即ライン「よくできました」って褒められたいんだけど!!!!???って狂いそうだった。謝るタイミングが正しいところとか直ぐにちょけてこっちの(こっちの?)怒る気なくさせるところとか物を投げられ慣れてるところとか勘違いしちゃう距離の詰め方とか追いたくなる距離の取り方とかマジでヒモというか人誑しの才能があり過ぎた狂児が、綾野剛という最強の“ガワ”を得てこの世に爆誕した最高の映画。綾野剛はずるいだろ。好きになったら責任取ってくれるんですか?????
ビデオデッキ、あったなかで一番高いやつ(たぶん)買ってて狂児ほんとにそういうところなんだけどわかってる?そういうところでSP(好きポイント)が蓄積されていくわけ。わかってるけどわかってなさそうマジで最悪で最高。金に執着がないけど使い所をわかっている人は、モテる。
でも狂児がこんな風に格好良くて少し怖いのってこれがたぶん聡実くんから見た狂児だからで、聡実くんを通して狂児を見ている我々は薄っすらと狂児がわかったような気がしても実際全くわからない。

狂児は一人の大人として聡実くんの人生に介入した責任を持つべき。(冷静になったいち大人としての至極真っ当な意見)(一緒にいろとかそういう責任の取り方をしろという意味ではない)
聡実くんが中学生であるという点が唯一の救いであり絶望だから早く成長して狂児と渡り合えるようになった上で選択をしてほしい。狂児が選択をしたあの時みたいに……でも一回り以上年上の相手に渡り合える日なんて来るのでしょうか?いやくる。いけるいける…。

原作の漫画は1冊の短編で読みやすく、狂児がスカウトされた短編も入ってたのでオススメです。

数年後はファミレスに行ってほしいので絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対犯罪起こさないて欲しい。
えだ

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