もちもち

カラオケ行こ!のもちもちのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.6
界隈で話題になっていたので漸く鑑賞。原作もまったく知らず、「ヤクザが中学生を捕まえて歌を練習するんだよ〜」ということだけ吹き込まれて見た。

なんというか、全てが「ちょうど良い」感じだと思った。合唱部部長で歌が何たるかを知っている聡実くん、そんな聡実くんの合唱を聞いて先生にしたいヤクザの狂児(あまりにも綾野剛)、思春期のむず痒さがぎゅっと詰まった合唱部の皆さんたち、ヤクザの組員の皆さんたち。やり過ぎまでいかない関係性、事件性で進むのが心地良い。

人との距離の詰め方がまさに「ヒモ経験者」だと想像させる程に人たらしで、スーツがバカみたいにキマる狂児(綾野剛なんだよね)が、可愛い聡実くんに対して接しているのを見ると、うら若くて多感な中学生の色んな癖が歪みそうなことしないでくれぇ…と懇願したくなるような関係性。分かったから、とりあえずずっと仲良しでいてくれたら良いと思う。

思わず笑える場面も多くて、ニコニコしちゃう。面白かった!
もちもち

もちもち