このレビューはネタバレを含みます
歌の上手い中学生が音痴なヤクザに歌い方を教える話。
物語の伏線の回収の仕方がむちゃんこうまい。ラストシーンで聡実の名前が彫られた腕があえて上下逆に映し出されていて、少しわかりにくくしている演出もニクい。
正直、和山先生の原作とは異なる雰囲気になっていたと思ったけど、映画の作りがうまかったので、これはこれでとても楽しめて見れた。
狂児が事故にあった時の虎柄の音叉が地面に落ちるシーンがうまい。音叉の響きと彼に何かがあったことをうまく伝えてくれている。
それと合唱部の友だちの和田君との絡みも面白かった。ぐしゃぐしゃに泣きながら、それでも写真を撮ろうとする場面は思わず笑った。