山下敦弘のミニマルな画面演出とオフビートな演技演出が原作をリスペクトしながらも絶妙な別物を生み出した、という感じかしら。
キャスティングが素晴らしく、主演の齋藤潤を筆頭に和田役の後聖人のキャスティングや、合唱部の四人組女子などさすが山下敦弘と言わざるを得ない。ヤクザチームはむしろベタなくらい。
綾野剛は賛否あるだろうが自分は好きだった。
柳島克己の不思議なワイドレンズの使いも妙に蠱惑的な雰囲気を醸している。
僕らが憧れた山下敦弘の現在地としてグッと胸にくる一作。
原作と比較して納得いく人いかない人はちると思うが、漫画原作ものとしては間違いなく成功の部類入る。