このレビューはネタバレを含みます
ヤクザと中学生の絶妙な関係性が最高すぎる！基本的にはクスッと笑わせるコメディなのに、最後はグッと心掴まれる。変声期の声を潰して狂児に捧げる聡実くんの「紅」。もう二度と戻れない尊さ、巻き戻しのできないVHSデッキと同じ不可逆性。なんてエモーショナル…！（齋藤潤くんの役者人生で、この時期でしか撮れなかったであろうという事実もまた尊い。）
愛は与えるものだと気付いた聡実くんが、お守りを狂児にあげるのもよい。そして、“まんじゅう怖い”の見事な伏線回収！どんな形かは分からないけど、聡実くんと狂児、お互いが特別な愛情を持っているのが充分伝わってきた。「紅」の歌詞も上手くマッチして、全体的なまとまりも美しすぎるこの映画に大拍手！
