2020

カラオケ行こ!の2020のネタバレレビュー・内容・結末

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

いかにも低予算の邦画って感じの内容だけどキャスティングが豪華という謎の作品。

歌下手兄貴が教室通ったショックで中学生に教えを乞うっていう導入はあんまり納得感はないなー。
部長がすぐわかるのも謎だし。
音楽教室ほかにもあるやろ!と思ってまう。
まーリアリティを求める作品ではないのだろうけども!
(綾野剛、結構前から合唱部に目をつけてたのかな?)

あと、あれ、ラスト、要は綾野剛がカラオケ大会負けたってオチ?だとしても、タトゥー入れるなら手の甲であって欲しかった。
自分で入れた線もあるだろうけど、あれだけ組長の話ネタフリしといて自分でなら不自然だし、
組長は絵心は無いけど、字心が無いとは言われてないし。
あと、チャンス大城さんの手のキテイちゃんをフリとして生かすなら、主人公の子の顔を手の甲に入れるべきかなと思った。
好きなものを嫌いって言えば?のフリもあったわけだし、メガネキャラなら絵が下手な人の絵でもあー、主人公だなってわかると思うし。

そういう意味では今作のように仲直りして終わるのではなくて、仲悪くなってから離れ離れになる方が、疎遠になる理由にもなるし、綾野剛が主人公を嫌いですって組長に言えるから、より良い構成になるのでは?とは思ったけどなぁ。

急に連絡取れなくなることの方が不自然というか。

あと、ビジネス上、リトグリを入れないといけなかったのかもしれないけど、紅使うなら本物かけるか、あそこは、綾野剛の歌唱シーンがないのであれば、選曲リストから、歩いて帰ろうとか、何を歌ったかを示唆する曲をエンディング曲にするべきだと思いますけどね。


面白いは面白いんだけど、なんだろ、、、制作側にも視聴者側にも、この映画に関わった全ての人に対しての、作る力見る力の筋トレだったり箸休め的な作品になっているというか。

全員が三割ぐらいの力で作って、三割ぐらいの気の抜けた感じで見れる作品というか。

少なくとも命をかけて作った感は無いし、命をかけて見ないといけないほどの作品ではなかったし、何かのメッセージを社会に投げかけるような問題提起系の作品ではなかった。

でもそこそこ楽しいし、そういう作品もあってもいいよね、っていう映画というものの懐の広さを表す作品かも。
全ての作品に命かけてる感が必要なわけでは無いし。

とはいえ綾野剛の演技の魅力が無いと最後までこのテンションを引っ張れなかったと思うし、綾野剛は見事でしたね。人間力というか戦闘力の高さはすごい。
とはいえヤクザものは多いので、やっぱりどこか省エネできる環境にはなってる感じもあるというか。


勝手な想像だけど、若い映画スタッフに、映画作りってこんなに楽しいんですよ!という事を伝えるための、仕事の練習のための作品なんですかね?
あとは、邦画業界もキングダムとか沈黙の艦隊みたいな大規模作品ばかり作るわけにもいかないし、三つ星レストランの賄い的な、レベルの高い人だからこそパパッと作っても美味しいものが作れましたよ!的な作品なのかもと思った。
多分、撮影スケジュールもそんなにタイトにせず、比較的常識的な時間から撮影を始めて、そんなに徹夜も無く、クリーンな現場、セットで撮れる内容だと感じた。ロケ場所もあまり無いし、撮影に入るまでに役者が何かを特訓するような要素も無く、みんながカロリー低く楽に作れる内容というか。
(唯一、芳根ちゃんがピアノの練習してくるぐらい?引き画が多かったからどう考えても当て振りだろうけど。
あとは、全員の関西弁?)
簡単だけど、そこそこ面白いし、めちゃくちゃ合理的な構造の作品というか。


いや、逆かも。
無理のないスケジュールで作る=拘束日数も増えるから制作費は派手なアクションとかもCGとかもないけどこう見えてかかっているのかもしれない。
それもあってのNetflixへの早めの配信なのかな?


正直、映画業界、めちゃめちゃ大変な世界ですよ。若い人もどんどん入っては辞めていっている中で、こういう作品が続けば、命はかけたく無いけど有名人と仕事できるしそこそこ楽しい仕事をしたいという人のモチベーションも保てるのかな、、、と。
だって、、、無駄にキャスティング豪華すぎません???
芳根ちゃんの訳、芳根ちゃんである必要は無いし、ヤクザもはしじゅんさんとかちょこちょこ豪華な人を起用してるし!
これ、制作費の半分以上、演者のギャラのような気がする。

参入障壁は低いけどなかなか真似できない仕組みや個性で生き残っているタピオカ屋みたいな作品というか。

真似しやすそうに見えるし、実際やったらバイト店長でもうまくやれるけど、そもそもの仕組みはなかなか作れないというか、真似できない美味しさがある感じというか。

まだうまく言語化できないけど、映画業界を救う発明のような作品かもしれませんね。
野木さんも含めたキャスティング力がものをいうと思うし、二杯目三杯目がすぐに続けられるかはわからないけど、、、。



ずっと組長誰かなー?と思いながら見てたので、北村一輝さん出てきた時は嬉しかったです!!


あと、撮影協力を仰いだ合唱部の中から見つけたん?って思える、絶妙に素人感のある後輩役の子が光ってた。
あれラスト、部長とのツーショット撮ってあげて欲しい😂
集合もいいけど、あれはツーショットが撮りたかったんだよね?😂
もし役者さんなら頑張ってほしいなぁ!


あと、何気に紅の英語部分の関西弁翻訳ウケた!

後で書く。
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