かえるのエリー

カラオケ行こ!のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.0
原作は未読。早くもNetflixに登場。野木亜紀子好きとしては映画館で観たい気持ちもあったが、良かったよ家で。声出して笑っちゃったからな〜。




以下ネタバレ感想




シャケの皮は愛

好きな人はたまらないシャケの皮。私もその一人なのだが、夫は興味なし、娘は嫌いなもんで、必ず私にくれる。その渡し方から残り物処理班的な負の感情も起こっていたが、実はあれは愛だったのか?(笑)

そして合唱部代行の先生は言う、歌は愛だと。毎年地区大会金賞だった部が銅賞に落ち込み、部員は代行先生を完全に舐めているが、声変わりで歌うことを躊躇っていた聡実が熱唱する紅は、まさに愛の塊であり、その結びが見事。

高低差はあれど、男子なら必ずといって訪れる変声期。こと合唱部の面々に於いてはかなり難儀な案件だろう。名門ウィーン少年合唱団は、少年期の輝きの一瞬を切り抜いた様が神々しいのかもね。

綾野剛は上手いね、品のあるヤクザを演じきっている。ただ、歌がうますぎるのは欠点?(笑) なので聡実がヘタと罵っても残念ながら説得力に欠ける。その他のキャストもいちいちどハマり。組長は誰かな〜、って北村かいっ!そして狂児の両親がこの二人かいっ!!(ちなみに狂児は本名だが、昔ヒムロックが氷室狂介と名乗ってたなぁ)

大阪での話だが、はまっこは見逃さないよ、あれは市バスだ。という事はもしかしてロケ地は?とエンドロールに目を凝らしたら、やっぱり横浜で撮影した模様。娘よ、カラオケ行こっ!