中学の合唱部で部長を務める聡実は出場したコンクールの会場で狂児と出会う。聡実の歌唱力を目の当たりにして指導をお願いする狂児はヤクザで、威信を掛けた組のカラオケ大会が控えていた。唐突な依頼で断る暇なく聡実は渋々付き合い始める。
気持ち悪い高音から一転し紅ダァー！の振り幅が凄くて、逆に原作でどう表現されていたか気になるインパクト笑 ヤクザカラオケ部屋にビビりまくった後でカスですと言い切り、狂児に曲目リストを作ってあげる聡実の距離感が予測不能、でも可愛げがあって良かった！狂児と仲良くなったけど大人にバレて引き剥がされ…という展開を予想したけどそんなことなく、凸凹コンビの絆が深まる過程をシンプルに楽しめた！てかバレても聡実の豪快なお母さんなら狂児と仲良くなれそう笑
チャンス大城さんも活躍の個性的なヤクザ集団、聡実にライバル心を燃やす後輩、脱力感漂う映画部など独特なキャラの面白さはあるけど、ドラマとしては中盤まで目立った動きはなく掴みどころがない印象。でも後半は事故きっかけに一気にシリアスになり、嫌になるほど聞いた紅が意味を持つさりげない転換が良かったな！出会うきっかけの刺青がアップになるラストも印象的、地味だけどまとまりのある流れで楽しめました！
中学生にヤクザ、そしてカラオケというレアな組み合わせだけど、綾野剛さん演じる狂児がいい塩梅の人情ヤクザで全体を締めていた印象。先生や生徒も個性的ながら狂児と絡みはしないという存在感のメリハリも地味にすごいなと思いました！
